LotDの攻略を再開します。過去動画を見ながら、再プレイもしながらの長い道のり(-_-;)

【スカイリムSE】プレイ記録:42 ブレイズの成り立ち

 スカイリムユーザーの皆様にはおおむね評判の悪いデルフィン。

 こんな笑顔もできるのです。(目をつむったところがたまたま撮れただけですけど)

 デルフィンはいったいなぜあんな嫌われキャラの言動をとっているのでしょう。それは「ブレイズ」と言う彼女が所属する組織の暗い過去があったからなのです。きっと。

角笛を奪った者とその組織

 デルフィンの評判がすこぶる悪いようなのですが、私は初めてデルフィンと会った時からそれほど気にはなりませんでした。

 確かに口は悪いかもしれませんが、今の私は名声システムで「馬の骨」として長い間屈辱を味わってきたのでw(いろんなNPCに素っ気ない言動を取られてきた)、いまさらデルフィンに何を言われようが免疫はできてます 😛 

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ブレイズとは?

 

 デルフィンのリバーウッドの宿屋「スリーピング・ジャイアント」の女将は仮の姿で、その正体は「ブレイズ」と言う組織の一員です。

 「ブレイズ」とはどういった組織なのか?「スリーピング・ジャイアント」の地下の隠し部屋に「ブレイズの盛衰」という本が「読め!」と言わんばかりに置いてあるので入手して読んでみます。(盗み扱いにはなりません)

 ブレイズと言う言葉が初めて出てくるのはこの一文です。

タムリエル第二紀、レマン王朝が始まると彼らは命を賭してレマンと彼の子孫を守った。この時代に、彼らの力の及ぶ範囲が広がると同時に支配力も強まり、ブレイズという名になったのだ。。

 「ブレイズ」と名乗る前の「彼ら」とは、

ブレイズの起源を辿るとアカヴィル最強の戦士達、ドラゴンガードへと行きつく。

 スカイリムとは別の大陸「アカヴィル」の「ドラゴンガード」と言う戦士たちがどうやら「ブレイズ」の起源みたいです。

ドラゴンガード

 「ドラゴンガード」とは、”彼らのドラゴン征服は終わり・・”とあるように、元々ドラゴン狩りをしていた屈強な戦士たちのようで、同時に君主や国を守っていた組織のようです。

 用語集の書き込みや色んなところで「ドラゴンガード」は「ツァエシ(蛇人)」だと書かれていますが、いったいどこに出てくるのだろうと散々探した結果、おそらく「帝国のポケットガイド 第3版」に出てくるこの一文がソースかと思われます。

 In the 2703rd year of the First Era, Tamriel first faced an organized armada of Tsaesci, the so-called “Akaviri Snakemen”, and met the challenge with a resounding victory in the Pale Pass of Skyrim. The Emperor Reman was so impressed by the exotic weaponry and battle prowess of his defeated foe that he and his heirs allowed them to rise from prisoners to advisors of the second Empire of Tamriel. 

訳:「第一紀2703年、タムリエルは最初に組織化されたツァエシの艦隊、いわゆる「アカヴィルの蛇人」に直面し、スカイリムのペイル峠で圧巻の勝利を収めました。レマン帝は、敗北した敵の異国情緒あふれる武器と戦闘力に感銘を受け、彼とその後継者たちに囚人から第二帝国タムリエルの顧問への出世を許してしまった。」

「帝国のポケットガイド第3版」って、前作オブリビオンのコレクターエディションに付録でついていた冊子らしいのですが・・・そんなのズルいwもう手に入らないじゃん・・・(´;ω;`)ウッ…

帝国視点とブレイズ視点の違い

 「帝国のポケットガイド」では、ツァエシが帝国に侵略したというニュアンスで書かれていますが、「ブレイズの盛衰」にはこんなことが書かれています。

長いことアカヴィルではドラゴンの存在は伝説となっており、タムリエルの歴史の中で短い期間だけ姿を現したドラゴン達はアカヴィリのドラゴンガードによって狩られ、全滅に追いやられそうになったところを逃げ出したものだと多くの人は信じている。そして1世紀後半、ドラゴンガードはタムリエルへと逃げた彼らの後を追いかけるのだった。

 つまり、ドラゴンガードがタムリエルに上陸したのは、「侵略」ではなく「アカヴィルから逃げたドラゴンを追っていた」と言うニュアンス。だいぶ違いがありますよね。

 ただ、ドラゴンを追って上陸したドラゴンガードはスカイリムに定着していたノルドと敵対することになってしまいます。ドラゴンガードの上陸を「スカイリムの侵略」と見なされてしまったようです。

 この辺りの「帝国」と「ブレイズ」の歴史観の違いはありますが、「ドラゴンガード」(ツァエシ軍)が「レマン帝」によって撃退されてしまう結果は同じです。

レマン帝がツァエシを抱えた理由 

 ここでまた歴史観の違いが出てきます。

 「帝国のポケットガイド」では、「レマン帝は、敗北した敵の異国情緒あふれる武器と戦闘力に感銘を受け・・」と書かれていますが、「ブレイズの盛衰」にはこう書かれています。

レマン・シロディールの声を聞いたドラゴンガードの残党は、跪き、彼らの征服者であり救世主であるレマンに命を懸けると誓った。第一紀後半の文書の一部では、戦士達が膝をついて「我々は狩りをしたいたのではない」(もしくは「するつもりはなかった」、著者による大雑把な翻訳だが)と言い、さらに「あなたを探していたんだ」と続けたと言及されている。

 レマン・シロディールは記録上最古のドラゴンボーンとして知られますが、ペイル峠の戦いで、「声」(シャウト)を使ったレマン帝にドラゴンガードが忠誠を誓ったということです。

 UESPには「ドラゴンガードはドラゴンボーンを探していた」と書かれていますが、アカヴィル国が「ドラゴンボーン」の存在を当時すでに認識していたのか?には疑問が残ります。

 ドラゴン狩りをしていたドラゴンガード達が、「声」(シャウト)を使えるレマン帝に畏敬の念を抱いて忠誠を誓った・・・という単純な解釈でも良さそうです。

 レマン帝が「異国情緒あふれる武器と戦闘力に感銘を受け・・」よりも、逆にドラゴンガードが「シャウトを使えるレマン帝に感銘を受け・・」の方が現実味がありそうな気もします。

 また、当時も今と同じようにアルドメリを脅威に感じていたレマン帝が、ツァエシの降伏を認め帝国に仕えることを許したという解釈もあるようで、これは時代背景の一つとして加えてもいいかと思います。

彼らのドラゴン征服は終わり、ドラゴンボーンを守ること、そしてそれを通して帝国を守ることだけに専念した

 「ブレイズ」の誕生です。

 このあと歴史上ではアカヴィルが帝国を支配する時代もあるのですが、その辺の詳細はまた別の機会に。

書籍:「アカヴィルの不思議」より ↓

ツァエシは「蛇の宮殿」という意味であり、かつて(竜虎が訪れるまで)はアカヴィルで最大の勢力でもあった。アカヴィルの人間を食いつくしたのはこの蛇人であるが、その姿はどことなく人間のようでもある。すらりとして美しく(恐ろしくもあるが)、黄金の鱗におおわれ、永遠の命を持つ。近隣の島々に暮らすゴブリンを奴隷にしてこき使い、その生き血をすする。ツァエシの領地は広大である。タムリエルの地元民がアクヴィル(原文ママ)と聞いて思い浮かべるのはこの蛇人である。前世紀には蛇人のひとりがシロディール帝都を四百年にわたって支配したことがあるからだ。その名を支配者ヴェルシデュ・シャイエといい、モラグ・トングの手で暗殺された。

現在のブレイズ

 ブレイズの成り立ちがだいぶ長くなってしまいましたが、現在のブレイズは今の所デルフィン一人しか残っていません。(まだラットウェイに行ってないんでね)

 かつてのブレイズはとても大きな勢力になっていました。

ブレイズはタムリエルの隅々にまで支配力を伸ばしている大きな組織になったのだ。構成員達にはありとあらゆる種族がいた。商人、盗賊、職人、魔術師、戦士がおり、誰もが諜報員として潜入し、必要に応じて帝国を守るためにひそかに活動していた。

 いったいこんなに大きかった組織がなぜデルフィン一人になってしまったのでしょうか(現時点で)

 皇帝ユリエル・セプティム7世とその息子のマーティンが亡くなると、第三紀は終わり、ブレイズはドラゴンボーンが戻ってくるのを待ちながらシロディールの曇王の神殿の奥に籠って防備を固め、再び要請があった時のために備えた。

 マーティン・セプティムが命を捧げてエイドラの竜神アカトシュを召喚し、第3紀が終ります。

なんて知っているかのように書いてますがオブリビオンをプレイしていない私は、ネットの情報でこれを知るだけです。なんてもったいない!何度もこれまで書いてますがオブリビオンをやっておくべきでした。

 

 この時からブレイズの役割は「ドラゴンボーンを待つこと、そして未来の敵から守るという秘密の仕事」に絞られます。

第四紀の帝国で公に国を守るブレイズや皇帝達の姿を目にすることはなくなった。その役目は現在、純粋な帝国組織であるペニトゥス・オクラトゥスが果たしている。しかし、ブレイズはドラゴンボーンを待つこと、そして未来の敵から守るという秘密の仕事を続けていた。

 皇帝不在のまま第4紀が始まり、第4紀168年にタイタス・ミード二世が帝位を継承すると「皇帝警護、帝国の守護」の任務は「ブレイズ」ではなく「ペニトゥス・オクラトゥス」が引き継ぎます。

 

 ブレイズはその情報収集力と分析力で、サルモールという危険分子をマークします。

いつまでもアルドメリ自治領の境界内でサルモールが孤立したままではいないという兆候にいち早く気付いたのだった。

 その結果サルモールの憎悪を招いてしまいます。サルモールも「ブレイズ」の脅威にいち早く気づき、秘密主義であったにも関わらずブレイズの居所を探し出しせん滅していきます。

 そしてブレイズ、今となってはデルフィンのサルモールに対する憎悪の最大の原因が書籍「大戦」に書かれています。

 大戦開始

第四紀171年降霜の月30日、アルドメリ自治領は、覆いの下に新皇帝への贈り物を乗せた荷車と最後通告を持った大使を帝都へ送った。長い要求の一覧には、膨大な量の貢物やブレイズの解散、タロス崇拝の非合法化、そしてハンマーフェルの大部分を自治領に譲渡することが含まれていた。帝国軍の弱さを将軍から警告されていたにも関わらず、皇帝タイタス・ミード2世は最後通告を拒否した。サルモール大使は荷車をひっくり返し、100もの首をばらまいた。サマーセットとヴァレンウッドにいる全ブレイズの首だった。そしてこの後の5年で帝国とアルドメリ自治領を荒廃させる大戦が始まった。

デルフィンの心情

 さぁどうでしょうか?

 デルフィンはサルモールの粛清を辛くも生き延びてきたブレイズの生き残りです。

 あのサルモールのことですから、そりゃあもう執拗な探索と襲撃があったにちがいありません。

 仲間を次々と失い、時には闇の一党にも狙われ続けて生き延びてきたデルフィン。

 今、彼女はたった一人で「ドラゴンボーン」を守ると言う本来のブレイズの使命をまっとうさせようと孤軍奮闘しているのです。

 こう考えるとデルフィンが疑心暗鬼になり慎重に行動せざるを得ないことがわかります。

 言動はいらつくこともありますが、一緒にカイネスグローブに行く間にこんなことをポロッとつぶやきます。

デルフィン
デルフィン

I’m glad you were willing to trust me. I know it probably wasn’t the best way to introduce myself. But old habits… you know.

 訳:「信じようとしてくれてうれしいわ。自己紹介としては良くなかったかもしれないけど、昔からの癖なの」

 まだドラゴンソウルを吸い込んでいないので私がドラゴンボーンだと確信出来ていないはずなのにね。

 角笛のところまでたどりつき、グレイビアードとの繋がりを実証した私を半分くらい信用して、つい気が緩んでしまったんでしょうかね。

 こんな一面もあって、私はデルフィンをそれほど嫌なやつだとは思わないのかもしれません。


 カイネスグローブまでたどりつけませんでした(-_-;)

 次回、ちゃんとカイネスグローブに行って角笛を返すところまで記事にします。

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