LotDの攻略を再開します。過去動画を見ながら、再プレイもしながらの長い道のり(-_-;)

【スカイリムSE】プレイ記録:33 行方不明の見習い達~後編

 入学早々、掲示板で見かけた物騒な貼り紙「4人の学生が行方不明になっている」

 私とイニゴは彼らの居住区にあったメモを元に居場所を探し、変わり果てた姿の学生たちを発見してしまう。

 彼らの遺品をフィニス先生に返すと、大学としてはこの事件を終わらせてしまうように見えたが、まだ彼らが何をしたかったのかはわかっていない。

 ミッデンで謎を解くべくイニゴと私は調査を開始した。

バニラやCutting Room Floor – SSEのみ導入後とは違った形で進みます。(バニラの基礎知識は忘れて読んでね)

前回のおさらい

4人の計画
 特別な友人と精霊の鋳造器具の計画
キーワード:
・ある「杖」が精霊の鋳造器具であり、デイドラを操るものである。
・「特別な友人」と言う第三者の存在
・「杖」と「特別な友人の心臓」の両方が必要
・4人がそれぞれ持っていた指輪は、人差し指から小指まではめる順番が決まっている
・指輪を順番どおりにはめると「何か」が起きる

精霊の鋳造器具発見

 ミッデンでまず見つけたのが「精霊の鋳造器具」。

 その入口付近のテーブルの上に、「旧ミッデンの鍵」と「精霊の鋳造器具の手引き」という本が置いてあります。

 

 「精霊の鋳造器具の手引き」を開くと最初にこんなことが書かれています。

よーお前が発つ前に直接会えず、申し訳なかった。この時期、サドリス・モーラから旅をするのが危険でなければ、近況を聞きに行くのだが。ウィンターホールドにはノルドの素晴らしい大学があるし、お前の能力が伸びることは確信している。知っているかもしれないが、私も同じ大学に在籍していた。その頃、私の召喚の腕前はちょっとしたものだった。お前に“精霊の鋳造器具”という、私がウィンターホールドにいた頃の研究課題に関するメモを送る。

教授陣にはこのことを相談せず、代わりに仲間の生徒達にミッデンという場所について聞いてみるといい。そこで鋳造器具を見つけられるだろう。残念ながら多くのメモはスカイリムを旅している最中に消えたり、撒き散らしたりしてなくしてしまった。もしかするとお前が冒険の途中でこれらを偶然見つけることもあるかもしれないな。

 このあと、精霊の鋳造器具の使い方が書かれているのですがこの本が誰によっていつ頃書かれたものなのかは不明です。

 ただ、イラス・テイの事件現場に落ちていた「イスラからのメモ」に「精霊の鋳造器具」がふれられているので、少なくとも4人がこの器具の存在を知っていたことには間違いありません。

 

 精霊の鋳造器具の使い方

 捧げ物を入れる箱に特定のアイテムを置き、レバーを引くことで起動する。
 鋳造器具はアイテムを消費して演壇に何らかの魔法をかけ、適切なアイテムが置かれていれば特別なアイテムが生成される。

 

親愛なるイラス・テイ
私たちが見つけてほしいと頼んだ杖は、精霊の鋳造器具です。特別な友人の心臓を手に入れたら、両方が必要になります。
イスラ

 事件現場に落ちていたイスラからのメモにこう書かれていますが、正確には「杖」は鋳造に必要な”アイテム”の一つです。

 ”捧げものを入れる箱”に、「杖」と「特別な友人の心臓」を入れて”プルバー”を引くと何かを鋳造できる、と言うことになります。

「黒い手」の謎

 入手した「旧ミッデンの鍵」を使って先へ進み、ミッデン・ダークに入るといよいよ謎の「黒い手」を発見します。

 

ミア
ミア

イニゴ、あったわよ。ここに4つの指輪をはめられるみたい

イニゴ
イニゴ

これか。指輪をはめるといったい何が起きるというんだ?慎重にいこう

 指輪をはめる前に周囲を調べてみると「ミッデン事件の報告」という手記を発見しました。

手記:ミッデン事件の報告

 全文がこちら↓

行方不明の生徒達が今朝ミッデンで見つかった。予想通り全員死体で発見された。我々の誰もがこの時点で生命探知の魔法を詠唱し続けることが煩わしくなっていた。

彼らの遺体は一緒に発見されたが、腕と顔の皮膚が剥がれて泡立っているという、共通の変形が見られた。大学で”召喚術師の火傷”と一般的に呼ばれているものだ。 彼らが自分達の能力以上の召喚の儀式を試みたのはほぼ 間違いない。

そばに残された遺物が彼らが行った儀式に対する何かしらの証拠を示していたが、私は今までこんなものを見たことがないと認めざるをえない。手のひらに”O”とデイドラの印が刻まれた、大きな分断された篭手の彫像だ。これを動かそうとしたが無駄だった。今度のアークメイジのセドスの訪問の際に、これを見せなければならない。彼はもっと多くの事を知っているかもしれない。

この遺物は動かせなかったが、それから4つの“指輪”をこじ開けることができた。これらと生徒たちが試みた儀式に何らかの関係があるのは確かだ。

召喚魔法のマスターに相談して詳細がわかるまで、調査で回収したものと一緒にアルケイナエウムで保存しておこう。

捜査官ハディッシュ 第4紀15年

—–以下、イスラ・スージョの手書きメモ—–

秘宝の日記 イスラ・スージョ

私たちの運を信じられないわ。このアーティファクトの中の存在と接触することができたのよ。その存在は古代の知識を約束してくれる。大学で名を馳せるには十分だ。

その存在はとても思慮深く、私たちが好んで「黒い手」と呼ぶものの近くで呪文を詠唱することが危険なことを警告した。

ウラッグからこの鍵と手記を盗んだ 。儀式が終われば、その存在はもっと話ができるほど強くなると言っている。

その存在はウィンターホールドの外で儀式の呪文を唱えろと言っている。私たちはすべての呪文書を集め、試薬の準備も出来た。すべての儀式は安全のようだ。私はとても興奮している。

何か問題が起きた場合、この本と鍵をここに置いて、私たちがどこにいるか大学に伝わるようにした。リスクなしに栄光は得られない…

イスラ・スージョ 第4紀201年

 さて、少しまとめないといけませんね。

 手記の最後にイスラ・スージョの手書きのメモが書き加えられています。

 最初に書かれた手記は、捜査官ハディッシュによるもので第4紀15年と日付が記されています。

 つまり、現在から約200年前にここミッデンの「篭手の彫像」の周りで生徒たちが亡くなるという似たような事件が起きていました。当時もこの事件の原因はわからず、「篭手の彫像」から「4つの指輪」を回収できたにとどまります。

 回収した指輪は「アルケイナエウムで保存しておこう」と手記には書かれていますが、イスラの追記メモに「ウラッグからこの手記と鍵を盗んだ」と書かれているので、イスラがアルケイナエウムから盗み出したことがわかります。

この「鍵」と言うのはおそらく原文ミスで、「鍵」ではなく「4つの指輪」ではないかと思います。
原文:We stole this key and this journal from Urag 
ここまでの流れで「鍵」が出てくるのは「精霊の鋳造器具」の近くで入手した「旧ミッデンの鍵」だけです。「篭手の彫像」の周りには手記しか置いてなく鍵は見当たりません。

 捜査官ハディッシュの手記にはこう書いてありました。

この遺物は動かせなかったが、それから4つの“指輪”をこじ開けることができた。これらと生徒たちが試みた儀式に何らかの関係があるのは確かだ。
召喚魔法のマスターに相談して詳細がわかるまで、調査で回収したものと一緒にアルケイナエウムで保存しておこう

 アルケイナエウムに保存されているのは、「4つの指輪」と「調査で回収したもの」です。

 「調査で回収したもの」に、イスラの言う「鍵」が含まれているのかもしれませんが、イスラたち4人がそれぞれ指輪を持っていたことを考えると、「ウラッグから(=アルケイナエウムから)この手記と4つの指輪を盗み出した」の方が筋は通ります。

 ただイスラたちが大学の地下「ミッデン」にある「黒い手」の存在をどうやって知ったのかは明らかにされていません。

第三者、「黒い手」の中の存在

 イスラの手書き部分から、彼らが何をしようとしていたのかが判明しました。

 「黒い手」の中にはある「存在」が居て、それはイスラたちに「古代の知識」を約束しました。

 他の場面の色々な人との会話、つい最近では予言者ダンレインもこんなことを言っています。

お前の探し物は、魔法使いすべてがほしがるものだ。すなわち知識

 大学で名を馳せたい4人が、黒い手の中の存在が与えてくれると約束した「古代の知識」に興味を持ってしまったのは魔法使いとしての性なのでしょう。

 こうして彼らは禁断の領域へと踏み込んでしまったのでした。

 

 4つの指輪を「黒い手」に順番通りにはめていきます。

 順番は、前に発見したルンディからボルビルに宛てたメモに書いてありました。

指輪の順序が重要だということを覚えておけ。
人差し指から小指まで、カタリーナ、トロイ、バルウェン、そしてピシケンだ。バルウェンは「悪い方」、ピシケンは「小指」と覚えて置け。

 4つの指輪を順番通りにはめ終ると、開いていた手が握られて周囲に4つの頭蓋骨が浮かび上がり、篭手の周りを回り始め・・・、ドレモラが現れます。

 

ヴェレーク・セイン

 ヴェレーク・セインは「アビシアンの海賊王」と言う名で本も出版されている高名な海賊王。

 イスラたち4人が「彼」とか「特別な存在」と呼んでいたのはこのヴェレーク・セインのことです。

 ヴェレーク・セインは、イスラたちに話しかけ儀式を行わせることで、彼らの魂を忘却の淵に閉じ込め、自分に力を与えようと計画しました。

 イスラたちはヴェレーク・セインの甘い言葉(古代の知識を授ける)を信じて儀式の準備をしてしまったのです。

 

 ヴェレーク・セインが学生たちと交信していたことは次のセリフから推測できます。

 *この一連の流れで、バニラのこのセリフと事件の関連性が出来上がります。

あの子らはいずれにせよ死んでいる。私を殺しても連れ戻せん。一方で私は、ムンダスで一仕事してきた。

 ただ、ここにいう「あの子ら」は、「ミッデン事件の報告」に出てくる約200年前の事件のことなのか、イスラたちのことなのかはわかりません。

ヴェレーク・セインを倒す

 ここでヴェレーク・セインを解放すると宝の地図が貰えますが、解放せずに倒してしまうとバニラでは何も起きません。

 ここも追加modで変更が加えられていて、倒した後にいくつかアイテムを入手することができます。

 ヴェレークのシミター、ヴェレーク・セインの心臓など

 

 結局、この事件の真相は

オブリビオンに封印されたドレモラ、かつての海賊王ヴェレーク・セインが封印から解き放たれるように学生たちを騙して儀式を行わせた

 と言うことになりそうなのですが、どうも消化不良な部分があります。

残る謎

その1.なぜイスラたちはヴェレーク・セインの心臓を必要としたのか?

 イスラのメモには、精霊の鋳造器具のレシピとして「杖」と「特別な友人の心臓」と書かれています。

 ヴェレーク・セインが自分を封印から解き放つためにイスラたちを利用したのであれば、自分の心臓を提供するはずがありません。

 そもそもなぜイスラたちはその「レシピ」を知っていたのでしょう?

 

その2.4つの指輪は探されることが前提?

 4人がそれぞれ離れた場所で遺体となっていたのは、modの解説を見るとこう書いてあります。

The Dremora had them leave the college to 4 separate locations so that there would be no chance they would see each other die and not complete the ritual.

彼らがお互いが死ぬのを見て、儀式を中断してしまうという可能性がないように、ドレモラは彼らに大学を離れた4つの別々の場所に行かせました。

 これはわかります。わかりますが、これでは結局、彼らにそれぞれ指輪を持たせた意味がわかりません。

 結局、彼らの事件現場を探さないと指輪は発見されないので、最終的に封印を解くことができません。

 指輪をアルケイナエウムから盗んだのは、ドレモラが予期せぬことでイスラたちの独断だった?

 それでは、一緒に保管されていた「ミッデン事件の報告」も発見されないはずです。

 イスラたちがこの事件に巻き込まれるようになったそもそもの発端がわかりません。

大学の歴史

 アルケイナエウムの司書室、ウラッグの座っている後ろに「大学の歴史」と言う本が置かれています。

 この本はバニラでは出てこないので違和感がありますが、この「行方不明の見習い達」の事件を追加modで進めて行くうえでは非常に重要な内容が書かれています。

ウィンターホールド大学の歴史は古いが、ミッデンの下部構造はそれより遥かに古いだろう。建築様式が異なり、一般的に建物は地下から上に向かって成長している。(魔法によって生み出された構造物には当てはまらないかもしれない)。

ミッデンのインフラと設備は、この場所には非常に暗い過去があることを強く示唆しており、実際に魔法に親和性のある人々を引き付ける魔法の結びつきの上に構築されたのかもしれない。この結びつきまたはその交信は、大崩壊の間にウィンターホールド大学の破壊を防いだのかもしれない。

ウィンターホールド大学は元々、強力な死霊術師グループの活動の中心地だったと思われ、彼らが自身の破滅に繋がる事件を引き起こすまでは、その拠点であったと考えられる。しかし、この出来事は第3紀431年の死霊術禁止令よりも何紀も前の出来事であり、おそらく太古のアークメイジ・ゴールドールの時代、第1紀の出来事であろう(推測)。

ウィンターホールドの新しい守護者たちは、この地の特性にすぐに気づき、現在見られる大学を建設した。彼らは当初、大学の新しいスタイルと目的に合わせてミッデンを改造しようと試みたが、叶わなかった。ミッデンは変えられなかったのだ。おそらく当時のアークメイジは、権力の誘惑が男女に何をもたらすかを思い起こさせるために、ミッデンをそのままにしておくことにしたのだろう。

不幸な結果として、「黒い手」を含むミッデンのいくつかの部分は取り壊されるべきだったが取り壊されなかった。この像については、関わった多くの人々が何らかの形で死を遂げたこと以外は、ほとんど知られていない。破壊しようとする試みは何度か行われたが、すべて失敗に終わった。像がその部屋に来た人々に交信しているという説もあったが、交信の試みはすべて失敗しており、それとコミュニケーションを取ったと主張する者が現れても、その後急死したか、神経衰弱に陥ったかのどちらかである。

「手」の最も最近の犠牲者は、「手」の近くで焼却された4名の学生であった。「手」が直接の原因であったのか、別の原因があったのかは不明である。私はコレット・マレンスに黒の手を調べてもらった。彼女は近くに何かの存在を感じとっていたが、それ以上は言及しなかった。 私は何も感じなかった。

あの「手」と関連した4つの「指輪」があるが、その様式からして、同じ時代の物のように見える。それらを使用することや、破壊する試みもあった。しかし単純に指輪を付けるだけでは何も起こらなかった。おそらく、特定の人しか使えないか、あるいは失われた呪文が必要なのだろう。亡霊の海の底に捨てる試みは失敗に終わった。ミッデンを封鎖しようとする試みも同様だ。

昔の事とその後の事との間に、ある種の協定が結ばれたようだが、それは今でも続いている。

捕捉(独断での考察)

 以上、一連の流れを通して没クエスト「行方不明の見習い達」は終了しました。

 確かに色々と関連性を持たせ、Cutting Room Floor – SSEで復活させただけの状態よりははるかにわかりやすくなっています。

 ただ、いくつかの謎は残り、少し消化不良な部分がありますので完全に独断ですが「こうだったらいいんじゃない?」という背景を妄想してみます。

 

———————————–以下、妄想による背景

 

 大学で名を馳せたい仲良しグループ4人組は、ある日アルケイナエウムのウラッグの後ろに展示されている「ウィンターホールド大学の歴史」と言う本を見つけ、大学の地下「ミッデン」にある「壊されるべきだった”黒い手”」の存在を知り興味を持ちます。

 ミッデンはかんぬきを開ければ入れる状態だったので、彼らはミッデンの中へ入って「黒い手」を探しました。

 先に見つけたのは「精霊の鋳造器具」です。(ルート上、先に見つかります)

 そこに置いてあった「手引書」には、精霊の鋳造器具の使い方と、いくつかのレシピが記されていました。(「杖とドレモラの心臓」のレシピ含む)

 更に奥へと進んだ彼らは「大学の歴史」に書かれていた「黒い手」と「ミッデン事件報告書」を発見します。

 ドレモラはいい獲物が来たと、彼らに話しかけ儀式をすることを持ち掛けます。

 ドレモラの開放条件は、4つの指輪を「黒い手」にきちんとはめるか、4人の定命の者の命を奪うか、二つの選択肢があります。

 4つの指輪は200年前の事件で押収されてアルケイナエウムに厳重に保管されているので、ドレモラは4人の命を奪う方法(儀式)を選択せざるを得ませんでした。

 精霊の鋳造器具のレシピと、200年前の学生たちの謎の死を知っていたのでイスラたちはドレモラの話に乗る振りをして、「ドレモラの心臓」を手に入れる計画を思いつきます。(儀式を完了してドレモラを呼び出し、倒して心臓を奪う)

 しかし彼らはあまりにもドレモラに対して警戒がゆるかったため、彼らの本当の計画に気づいたドレモラに儀式の途中で殺されてしまいます。

 ここはドレモラが先走ってしまったというちょっと無理な設定が必要です。儀式が完了すればドレモラは解放されるので、彼らの本当の計画に気づいてもとりあえず儀式を終わらせてしまえば自由の身です。

 逆上したドレモラが後先考えず、儀式が終る前に彼らを倒してしまった・・・としておきます。

 彼らの事件現場からは、メモがあり彼らが企んでいたこと、「ミッデン事件報告書」などが証拠品として見つかります。

 大学の貼り紙を見た主人公は、4人の事件現場を捜索しミッデンの「黒い手」の存在と彼らの計画を知り、大学の協力を得て4つの指輪を借り受けミッデンへと入ってドレモラと対決します。

 ドレモラを倒したことで「黒い手」の部屋は崩壊し永遠に瓦礫の下に葬られ、これを教訓にミッデンはかんぬきだけではなく、もっともっと厳重に立ち入りを制限されるようになるのでした。

 めでたし、めでたし。

 

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