ヴィアルモ校長に「オラフ王の詩歌」を届けたのですが、あんのじょう「こりゃダメだ」と言われてしまいました。そうだよなぁ、ほとんど読めないんだもの。
しかし「オラフ王の詩歌」の写しは全てはるか昔に隻眼のオラフによって処分され、唯一この「原本」だけが歴史上残っている史料です。
お前が持ってきたものを基に様式をまねることはできると思うが、行間に何があったのか見当もつかない
作っちゃえば?
・・・・・・。この提案もどうかと思うんですが 😯 ヴィアルモ校長と私は解読不能部分を作り出すことにしました。
オラフ王の詩歌、解読開始
【判読箇所】第一節
ああ、オラフ、我々の征服者、片目の裏切り者人殺しの悪魔、そしてドラゴンの命を奪う王。
お前の伝説は嘘と偽りで身の毛がよだつ ずる賢い手でヌーミネックスを捕まえたなんて、永遠の罪だ。
オラフ王は隻眼のオラフだった? ドラゴンのヌーミネックスを捕らえ、ドラゴンズリーチへ連れていった話は有名だ。本当は何が起こったと?
判読不明部分
続く判読不明部分の書き換え候補は次の3つ、それぞれどのように詩歌に加えられるかが()の部分。
(ドラゴンと人間の間に叫びはなく、炎も怒りもなかった)は全て共通。
-
オラフはドラゴンが寝ているところを見つけた
(ドラゴンと人間の間に叫びはなく、炎も怒りもなかった。オラフは熟睡するドラゴンを捕まえた。意気地なしでも失敗しない、並外れた功績だ) -
オラフはヌーミネックスと取引した
(ドラゴンと人間の間に叫びはなく、炎も怒りもなかった。オラフは王になるため取引をし、ヌーミネックスは誰にも語られぬよう口封じをした)
翻訳やり直し:(ドラゴンと人間の間に叫びはなく、炎も怒りもなかった。オラフは王になるため取引をし、誰も語らぬがヌーミネックスは解放された) -
オラフの正体はヌーミネックスだった。ドラゴンが人間の姿を取っていたんだ!(説得)
(ドラゴンと人間の間に叫びはなく、炎も怒りもなかった。オラフは人間の姿をしたヌーミネックスであり、月の出ない闇夜には翼を広げて飛んだ)
3は主人公の悪ノリなので(説得しないと採用されないことから)除外。さらに言えば、ドラゴンズ・リーチにはヌーミネックスの頭蓋骨が飾られていて、先日行ってきた死者の安息所にはオラフが安置されていたので、両者は同一ではない。
1.と2.はどちらであってもおかしくはないと思うけど、「ずる賢い手でヌーミネックスを捕まえた」と原本にあります。
「寝ているところ」を捕まえるのは確かにずる賢いですけど、「取引した」の方がずる賢さから言ったら上のように思えます。
ここで「オラフとドラゴン」の中に書いてあった一説が生きてきます。
オラフは英雄的な物語をでっちあげてこの状況(実はヌーミネックスは戦う力もないほど弱っていた)を最大限に利用しようとした。注目すべき点としては、シャウトの戦いを目撃したと証言したオラフの戦士たちは、オラフが上級王として統治する間、裕福なリーダーとなっていたのである。(お金によって買収されて偽証した)
ドラゴンが定命の者に騙されるなんて考えにくいですが、それを言うなら寝ているところを捕まっちゃうってのも考えにくい。
ここはやはり「ずる賢さ」がより強調される「取引した」を選択します。
校長、これはどう?
戦う力もないほど弱っていたヌーミネックスに、英雄的な物語をでっちあげようとするオラフが取引を持ち掛ける。
「おいヌーミネックス、だいぶ弱っているようだな。今すぐお前をここで倒すこともできるが、俺たちに捕まったことにしてホワイトランまでついてきてくれよ。そうしたらお前を逃がしてやるから、後は好きなように生きればいいさ」
ほら、オラフのシャウトを目撃した仲間たちは急に大金持ちになったって言うしさ、絶対これ買収されたんだよ。
なるほど、確かにオラフは王になり、ヌーミネックスは後に逃げている。完全にあり得る話だ… 宮廷は気に入るに違いない。書き入れておこう
これは実はよく考えるとちょっと矛盾があるんですよね。
オラフは確かに歴史上、上級王になっていますがヌーミネックスが逃げたのであれば、ドラゴンズ・リーチに飾ってある頭蓋骨は誰の??
もしあの頭蓋骨が偽物だったら(なんか小さいしw)、オラフ=ヌーミネックス説も成り立ってしまうのか?。
なんて色々と考えることが出てきてしまいます。
ヌーミネックスが逃げたという史実は校長の会話以外どこにも出てこないようなのですが、選択肢によっては逃げたということで詩歌に加えられます。
【判読箇所】第二節
オラフは約束と恐怖で権力を得た
ファルクリースからウィンターホールドまで皆が崩れ落ちて膝をついた
しかしスカイリムの真の護衛者ソリチュードは断固とした態度を取った。
オラフの仕返しは刹那で、見事で卑劣だった。
奇妙だな。歴史によると、ソリチュードはウィンターホールドを攻撃したが、アスゲールはオラフが反撃したと言っているようだ。何が起こったと?
ちょっと整理
まず、オラフはホワイトランの首長です。(元からそうであったのか、ヌーミネックス討伐の功績により首長になったのかは不明)
なぜ「ファルクリースからウィンターホールドまで皆が崩れ落ちて膝をついた」のかと言うと、当時は「継承戦争」(正当な血筋の上級王が暗殺され、血筋が途絶えた。ムートで上級王が選ばれなかったので王位をめぐって始まった戦争)の真っ最中だったからです。
オラフのヌーミネックスとの戦い方がどうであったにしろ、「継承戦争を終わらせてスカイリムを平定した」史実は定説です。
また、オラフはムートによって上級王に選ばれたので(スカイリムを平定したのだから敵は居なかったのかもしれませんし、約50年にわたった継承戦争を終結させたので、大した功績)、正当に着任したはず。
ところが、「歴史によるとソリチュードはウィンターホールドを攻撃した」と校長は言っています。
これがまだ完全にオラフによってスカイリムが平定される前の話だったら、「継承戦争」中なのであり得ることでしょう。
しかし、平定後、ムートによって正式にオラフが上級王になった後であるなら、ソリチュードこそムートの決定に不服を示して反旗を翻した「悪者」になっちゃうんじゃないでしょうか。
それでも、史実は別として「オラフ王の詩歌」に合わせるのであればこうなります。
もしすでにオラフによって他のホールドが平定されているのであれば、ソリチュードがウィンターホールドを攻撃した行為は、オラフ王に対する反乱です。
オラフ王が反撃するのは当たり前であって、校長が「何があったのだ?」とわざわざ驚くようなことではありません。
この「継承戦争」については、どこがどうやってどこを攻めたとか詳細はまったく記録に残っていませんので、ヴィアルモ校長のソース(ソリチュードがウィンターホールドを攻撃した)が何なのかは不明です。
またここに出てくる「アスゲール」という人物も誰の事なのかわかりません。会話の流れからは「スヴァクニール」の線が濃厚ですが、これは海外のファンの間でも謎のままのようです。
ここの会話はパッチで変更が加えられていて私のプレイ上の会話では、次のようになっています。
奇妙だな。歴史によると、ソリチュードはウィンターホールドを攻撃したが、この本にはオラフが反撃したと書かれているようだ。何が起こったと?
どうもさっきからヴィアルモ校長の「余計な発言」によって理解が難しくなっているような気がしますw
判読不明部分
流れから行くとこの書き換え候補は、
に対する返答になると思うのですが、続く判読不明部分の書き換え候補は次の4つ、それぞれどのように詩歌に加えられるかが()の部分。
原文:Olaf ordered disguised troops to attack Solitude
(オラフは命令を下し、ウィンターホールドは姿を偽った。ソリチュードへの攻撃の後、徹底的な破壊が続いた。部下は着飾って戦いに臨んだが、ウィンターホールドにとって無念極まりないことに、オラフの命令を覆した)
オラフの私兵をウィンターホールド兵に偽装させてソリチュードを攻撃させた
と言う意味にとるのがおそらく正解なのでしょうが、ソリチュードとウィンターホールドを戦わせて両者を疲弊させたところを、漁夫の利で一気に奪い取る・・・とか?
それなら、「オラフに征服されていないウィンターホールド」をソリチュードが攻め込む意味がありません。もちろん「継承戦争」中なので、お互いに戦っていたのかもしれませんが、「オラフの虚偽に屈しない真実を知るソリチュード」の意義がなくなります。
しかしこれが詩歌に加わると、偽装したオラフの私兵はオラフを裏切ったとだいぶちがった内容に変わっています。ここは完全にヴィアルモ校長の暴走かと思われますw
原文:Olaf convinced Solitude to attack
(オラフはソリチュードの首長に伝言を送り、戦いを挑むために甘言とあざけり、懇願を用いた。オラフはウィンターホールドからすべてを伝達し、攻撃の際にはどこにも姿を現さなかった)
翻訳やり直し(オラフは、ソリチュードの首長に、騙してあざけることにより、戦争を仕掛けるようなメッセージを送った。オラフはウィンターホールドから 全てのメッセージを送っていたが… 攻撃時にはどこにも姿を見せなかった)
オラフはソリチュードにウィンターホールドを攻撃するよう挑発した
原文:Olaf sacked Winterhold and used magic to blame Solitude
(ソリチュードはいつまでも屈服せず、オラフは彼らを傷つけて地位を獲得していった。彼は唯一の真の味方、ウィンターホールドを破壊し、魔法を使って大胆にもソリチュードを非難した)
Winterholdを「それ」って訳しているので意味が掴みにくくなっていますが、
オラフはウィンターホールドを破壊し、魔法を手に入れてソリチュードを非難した
(唯一、反旗を翻しているソリチュードに、皆に従えと非難?)
であれば、まぁまぁ理解できる範囲になります。
ただ、死者の安息所で倒したオラフのステータスを見てもわかるとおり、オラフのマジカはしょぼいです。なので、オラフ自身が魔法を使って攻撃をしたとは考えにくく、また「魔法」と言えばウィンターホールドというよりは、我が母校のウィンターホールド大学。
大学はこれまで政治的には中立の立場を取ってきました。そんな我が母校がオラフごときに協力をするとは思えない、いや、思いたくない。
ただこのオラフ現役時代(第1紀420年 継承戦争終結)の頃、ウィンターホールド大学がもう存在していたのかもわかりません。
原文:Olaf sacked it in dragon form!
(ソリチュードはいつまでも屈服せず、オラフは彼らを傷つけて地位を獲得していった。彼はドラゴンの姿でウィンターホールドを破壊し、ソリチュードを責めるよう彼らの心を曲げた)
これは翻訳し直すと、
オラフは竜の姿でそれを略奪した!
となります。
ここの「it」は、おそらくウィンターホールドのことかと推測されます。この選択肢は先の選択肢の「オラフは実はヌーミネックスだった」に絡んでくるのでしょうが、
オラフは竜の姿に変身してウィンターホールドを略奪した!
その理由は、ウィンターホールドにソリチュードを攻めさせるため・・・。
もうこの4つの選択肢は、オラフがウィンターホールドを征服しているのか、征服する前なのか、そのあたりから内容が統一されていない気がします。
全ての選択肢はそれぞれ癖があったり翻訳がわかりづらかったりで、ややこしい、ていうか、難しい!
結局私は選択肢1の「偽装した兵にソリチュードを攻撃させた」を選びます。理由は、校長が一番喜んでくれたから。すでに考えすぎて頭が回らなくなっています。
そして彼らは命令を逆さに取り違えた。ハッハッハ。よし、書き入れよう。宮廷を笑わせるのに使えそうだ
【判読箇所】 第三節
こうしてソリチュードが嘘つきでろくでなしの泥棒オラフを火の中に投げ入れて物語は終わる。
ソリチュードでは吟遊詩人は自分達の仕事のために練習を重ねるだけでなく、報いを受けるべき王を火焙りにするため毎年集まるのだ。
校長、もういいですか?
さすがにわしも疲れた、もういっか。終わりにしよう
いやぁ、終わった終わった。祭りにこぎつけなかったです。
前記事にも書きましたが、結局これは吟遊詩人スヴァクニールの創作。どこまでが史実なのか、それとも吟遊詩人の伝承が史実になっていくのか、今回の目的が「エリシフ首長の考え方を変えてもらう」なので、史実がどうなのかなんてここでは取るに足らないことなのかもしれません。
そんなこと言ったらこの記事自体が意味を持たないものになってしまうので、肯定はしませんけども。
さぁ次回は完成した「新説:オラフ王の詩歌」をひっさげて、校長に歌ってもらいましょう!
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