ムイリの哀しい依頼「訪れることのない哀悼」を終えた私は、アストリッドから個人的な頼みを聞かされます。
夜母のミイラと一緒に、聖域に現れたシセロが闇の一党の誰かと密会をしている。
いったい誰が裏切り者なのか、盗み聞きをして欲しい、と。
アストリッドの無茶ぶりで、ミイラと一緒に過ごすはめになりました。
ネタバレ注意願います。
闇の囁き
アストリッドの憂鬱
ムイリの依頼を完了した私は、アストリッドに報告に行きました。
そこで、アストリッドから個人的な頼みごとをお願いされることになります。
聞いて。シセロは本当におかしいわ。夜母の部屋に閉じこもって誰かとひそひそ話をしているの
本当に聞いたのか?
話しているのは確かよ、でも相手がわからないの。シセロが何を企んでいるのか知りたいの
俺にどうしろと言うんだ?
あの部屋に忍び込んで話の内容を盗み聞きして欲しいの
無理だ、隠れる場所がない
いい場所があるのよ
それって、まさか
残念ですが、もうこの時点で、「シセロの独り言」の線が濃厚なのでは?と思い当たってしまいます。
だって、これまで散々、「シセロの独り言」を聞かされてきているんだもの。
なぜ、アストリッドがこんな被害妄想になってしまったのか?
アストリッドが率いる「闇の一党」の現体制が古い戒律を捨て独自のルールで動いていることを、シセロが快く思っていないことに、アストリッド自身が気づいているということもありますが、夜母の番人というゆるぎない地位のシセロのことを「この聖域を統率する資格がある者」と、アストリッドは評しています。
アストリッドはリーダーとしての自分にもっと自信を持っていいと思うのですが。
それは、この件に対するメンバーの反応を見ても明らかに思えます。
各メンバーの反応
アーンビョルンの「愛妻家」っぷりは達人の域です。
彼女やこの聖域に逆らう奴は、一番ひどいやり方でなぶり殺してやる
ナジルは、右腕?だけあって、アストリッドのことを、よく見ているように思えます。
アストリッドは私の主人で、彼女を崇拝している。が、シセロの件は、彼女はちょっと・・・考えすぎだな
ヴィーザラは、一歩離れた感じで冷静に事態を見ている気がします。
冗談だろ?家族の中に古き習わしを尊重しようとする者がいても、アストリッドの掟に反対する者はいないはずだ
ガブリエラは、どちらの立場につくわけでもなく、第三者的な見解をしています。
指導者としての権力を手に入れるため?そう?彼女が不安に思うのも当然だわ。教えてくれてありがとう
バベットは、本当に300歳オーバーなのでしょうか?(笑)子どもっぽい反応をしています
そうなの??シセロと少し話しちゃった、疑われてるかなぁ・・。アストリッドには絶対に逆らわないわ!
フェスタスは、これだけはっきりと言えるってことは、単に”したたか”ってことかもしれません。
驚きはしない、聖域は迷走しているからな。私ではない。どちらにつくのが有利かはわきまえている
ミイラと棺桶密室タイム
提案者のアストリッド自身でさえ、「あんなところに隠れるなんて正気じゃないもの」と言い切っちゃう「夜母のミイラが入る棺桶の中で盗み聞き」作戦を決行。
シセロが部屋に入ってきて話し始めますが、案の定、独り言を言い続けます。
「夜母」に語りかけているのを、アストリッドは「メンバーの誰か」が部屋に居てシセロと話していると勘違いをしていたことが分かります。
ここで、私の耳にシセロ以外の声が届きます。
「耳」じゃないか、私の「内部」なんだろう、きっと。
私に自分の声が届いたことに「夜母」も当然気がつきます。
そして夜母から使命を授かりました。
ヴォルンルードへ赴き、アマウンド・モティエールに話を聞きなさい
シセロは、棺の中で私が夜母の声を聞いていることに気がつくはずもなく、
貴女を失望させた。哀れなシセロは謝るよ、愛しき母よ。どうしても聞こえし者が見つからないんだ
と、独白を続けています。
聞こえし者として開花する
夜母と初めて会ったのは厳密に言えばホワイトランの北で、シセロが荷車の車輪が壊れて困っていた、あの時です。
次は、聖域にシセロが到着した時。
まだ棺が木箱に入った状態でしたが、すぐ近くまで行っていました。
なぜ、これまで私に夜母の声が届かなかったのか?
棺の中で、夜母が私に語りかけた言葉に、こんなのがありました。
そう、あなたのことです。我が鉄の墓に入り、古き我が骨を温めし若者よ。
冒涜か?とも思われた棺の中に入ることが、結果、聞こえし者として目覚める?きっかけになったようです。
骨を温めるつもりは毛頭ございませんでしたが、棺が狭いのでそうなってしまったと、自分に言い聞かせています(-_-;)
シセロにバレて、なだめる
身動き一つ取った覚えはありませんが、棺に隠れていることがシセロにバレました。
「冒涜だ!」とシセロは激怒して問い詰めてきます。
なんでそんな所に入っているんだ!はやく話せ、蛆虫!
落ち着け、シセロ。夜母が話しかけてきたんだ
嘘をつけ!夜母は聞こえし者にしか話さない!聞こえし者はいない!
聞け、この言葉を。沈黙の死す時、闇は昇る!!どうだ?どうだ?
なかなか信じようとしないシセロに、夜母から伝えられた言葉を聞かせます。
落ち着いてくれました。
この言葉は、「遵守の書」という書物に書かれているものらしく夜母が守りし者に話すただ一つの方法”呪縛の言葉”とのこと。
せっかく落ち着いたと思ったのに、私が間違いなく「聞こえし者」だとわかると、今度は嬉しそうに踊りだしました。
いずれにしても騒がしい男です。
アストリッド乱入
シセロが大騒ぎをしたため、アストリッドが心配して乱入してきました。部下思いのリーダーです。
騒がしいから心配で来たの。大丈夫なの?誰も・・居ないわね。どういうこと?
すまない、大丈夫だ。シセロが話していた相手は夜母だ
シセロは夜母としか話さない!夜母が話すのは聞こえし者だけだ!わーい、わーい。聞こえし者が見つかった!
うるさいわね・・・・・・。どういうこと?夜母があなたに話しかけたって?本当なの?
本当なんだ。夜母に”選ばれし者”と呼ばれた
ちょっと待って・・・。シセロが話しかけていたのは夜母なのはわかったわ。でも、私たちの知る限り、夜母は聞こえし者として選ばれた者にしか声をかけない・・・その夜母があなたに?
アストリッド悩む
アストリッドに夜母から授かった使命について伝えます。
ヴォルンルードへ赴き、アマウンド・モティエールに話を聞きなさい
アストリッドはこの人物に心当たりはないが、ヴォルンルードという場所については知っていると言います。
そこにすぐにでも行くべきでは?と聞いてみたのですが、ここでアストリッドは考え込んでしまいました。
私が「聞こえし者」として選ばれてしまったこと、「守りし者」のシセロ、そして夜母のミイラを安置したこの聖域。
アストリッドにとっては、自分の力の及ばない出来事が次々と起きてしまいました。
これまで自分のやり方を貫きながらも、どこか不安を持っていたアストリッドは、この状況に危機感を覚えるのも無理はありません。
私がこの一族の指導者よ。そう簡単にこの権限を明け渡しはしないわ。あなたは私の命令に従うの。分かったわね?少し考える時間をちょうだい。その間にナジルから仕事をもらいなさい。一旦、解散!
アストリッドはどういう方針を導き出すのでしょう。
今はアストリッドの考えがまとまるまで、待つしかなさそうです。
この後、ナジルに話しかけるとクエスト「闇の囁き」は完了します。
シセロのこと
このキャラクターがこのゲームの中で人気がある理由がわかってきた気がします。
シセロは良く言えば「伝統を守る者」。
ただひたすらに夜母を守ってきた「守りし者」。
自分が「聞こえし者」になることができるのでは?と、淡い夢を抱きながら、夜母に語り続けてきた。
でも、夜母はついにシセロには語りかけてくれなかった。
「夜母の沈黙」が、シセロの精神を壊してしまったみたいです。
哀れでもあり、純粋でもある愛すべき男。
結局、聞こえし者として私が選ばれてしまい、きっと落ち込んでしまっているはずなのに、「聞こえし者」が現れたことを喜んでくれます。
この先、何をやらかすかはわかりませんが(笑)
コメント