ブログ移転後、闇の一党没入プレイ記事は「暴力表現を含む」ため削除しました。
この記事は、「シセロの日記」という書籍としてリライトして残しました。
私は「シセロ」が好きなのです。
私が知りえなかった「闇の一党」の「歴史の一部」がシセロの手で記録されています。
シセロの日記
シセロ 著
第4紀186年 星霜の月18日(12/18)
シセロはこの日を「新しい人生の門出」として、日記を付け始める。
この日記は自分の剣と命を闇の一党に捧げることを誓った、しがない暗殺者の個人的な記録だと思っていただきたい
読み始めてすぐに、今の「道化のシセロ」とは明らかに違うことがわかる。
いったいシセロに何が起こったのか?
第4紀201年が、このゲームの舞台の始まり、ウルフリックが上級王トリグを倒した年。さかのぼること、15年前から日記は始まっている。
第4紀186年 星霜の月23日(12/23)
ブルーマ聖域を出て、シェイディンハル聖域に到着。そこでラシャや、ほかの者たちに暖かく出迎えられた。彼らの過剰な援助やその姿勢は、彼らが苦しみや悲しみという物を知っているからだろう。
ブルーマ聖域は無くなってしまったが、最愛の兄弟や姉妹の魂はシシスの側で永遠に生き続け、私の夢の中でも彼らは生き続ける
なぜブルーマ聖域がなくなったのか詳しい事情はわからない。
第4紀187年 恵雨の月1日(4/1)
男爵夫人とそのお手伝いを始末。
この頃のシセロは「奪いし者」のようだ。
第4紀187年 恵雨の月12日(4/12)
シェイディンハル聖域は肌に合う。他の聖域が失われつつある中、ここには充分な任務があり、ボーナスも稼げる。
この頃、闇の一党の拠点はタムリエル全土で急速に失われつつあり、今後の方針は「ブラックハンド」の中で、拡大路線と縮小路線に分かれていた。
タムリエルを軽視するほど、闇の一党に対する人々の信頼を~我々の力、我々の仕事、虚無への献身~を失ってゆくのだ
シセロは、”闇の一党はあらゆる場所に存在すると、人々に錯覚を与え続けなければならない”と、自分の意見を記している。
第4紀187年 恵雨の月27日(4/27)
聞こえし者のアリサンヌ・ドゥブレがブラヴィルの私邸を離れ、シェイディンハル聖域に滞在。彼女(アリサンヌ)とラシャは、ブラック・マーシュのシャドウスケール訓練施設の再開について相談しているが、資金不足で断念せざるを得ないという結論に達する。
ブラック・マーシュとはアルゴニアンの故郷で、ここ”スカイリム”とは別の大陸。
闇の一党がタムリエル全土に展開していた組織であることがわかる。
現:闇の一党のメンバー「ヴィーザラ」が所属していたシャドウスケールがここで登場している。
ここまでの内容だけでも闇の一党が各地の拠点を失い、資金不足に陥っているなど衰退し始めていることが読み取れる。
第4紀187年 同日(4/27)
アリーナの任務完了。ファンのふりをしてグランドチャンピオン(ターゲットのことだろう)に、気に入れらることができた。(ターゲットにファンとして近づき任務を遂行した)
第4紀188年 南中の月7日(7/7)
ウェイレストを失った。街は海賊の手に落ち、聖域が侵略されるのも時間の問題だ。
第4紀188年 収穫の月5日(8/5)
ウェイレスト聖域が海賊の襲撃により破壊された知らせを受け取る。生存者はいない。
ウェイレスト聖域を失ったことにより、闇の一党の拠点はタムリエル全土で残り3つとなってしまった。
- 帝国地域(シロディール)にある「シェイディンハル聖域」
- スカイリムの森の中にある「遠隔地の聖域」
- エルスウェーアにある「コリンス聖域」
ブラックハンドの命令により「コリンス聖域」は閉鎖され、シセロの居る「シェイディンハル聖域」にメンバーが統合された。
これで実質、拠点は二つとなったようだ。
第4紀188年 炉火の月27日(9/27)
ブラヴィルで起きているシロディールを縄張りとするスクゥーマの二大密売業者の勢力争いは激化し、街では暴力が横行している。聞こえし者のアリサンヌ・ドゥブレは自分の邸宅を守るため、傭兵を雇わざるをえなくなった。
第4紀188年 黄昏の月1日(11/1)
ブラヴィルの治安がさらに悪化。幸運の老女の像が壊され、その下に隠されている夜母の墓地が危険に晒されている。アリサンヌ・ドゥブレは墓地を守るため邸宅を離れた。
ラシャは、ガルナグとアンドロニカを墓地の守りの加勢に送り込んだ。
幸運の老女の像は別記事の中にも出てきたが、今、夜母と呼ばれる存在が定命の者であった時の出来事が元になっていると思われる。
夜母の墓地の守りに加えてくれと訴えたが、私の役割は”シェイディンハル聖域を守ることだ”と言うのがラシャの決断だった
第4紀188年 黄昏の月12日(11/12)
任務をしくじって、報酬を没収された。
絹物商の任務中、彼女の娘に姿を見られてしまう。
第4紀188年 黄昏の月21日(11/21)
夜母の墓地を守るために送り込んだガルナグとアンドロニカから連絡が途絶えでいたが、ガルナグが1人で戻ってきた。
夜母の墓が襲撃され、アンドロニカと聞こえし者アリサンヌ・ドゥブレは命を落とした。
ガルナグは右目が失明寸前になる重傷を負ったが、夜母の石棺を持ち出すことに成功し、夜通しかけてこの聖域へ運び込んだ。
第4紀188年 黄昏の月23日(11/23)
夜母の墓地襲撃により、聞こえし者アリサンヌ・ドゥブレは命を落としてしまった。現在の闇の一党は、聞こえし者を持たぬ闇の一党だ。近々、夜母が誰かに話しかけることは間違いないが、それが決まるまで我々は街頭に出なければならない。
この時から主人公の私が「聞こえし者」として目覚めるまでの間(13年間という長い間)、闇の一党には「聞こえし者」は居なかった。
「聞こえし者」が居なければ、夜母の声を聞くことが出来ず、黒き聖餐は見過ごされてしまい、タムリエルの人々は夜母への祈りが聞き届けられないと知ってしまう。
そうならないように闇の一党のメンバーは街頭に出て、絶望している人々や復讐に燃えている人々の嘆願を拾い集めた。
第4紀189年 暁星の月24日(1/24)
年が明け、夜母がシェイディンハル聖域に来てから2カ月が経ったが、夜母はまだ誰とも話そうとしない。
ラシャは、闇の一党の古い伝統を復活させることを決めた。
それは夜母の遺体を守ることがただ一つの任務となる「守護者」、守りし者の任命だ。
第4紀189年 暁星の月25日(1/25)
ブラックハンドの決断により、私が守護者に選ばれた。
守りし者に選ばれたことは、とても光栄だがとても悲しかった。これは「奪いし者」としての任務の終わりを意味しているからだ。ラシャが最後に一つだけ任務をさせてくれることを約束してくれた
シセロはここで「守りし者」になった。奪いし者としての任務が好きだったシセロの運命はここから大きく変わってしまう。
第4紀189年 暁星の月30日(1/30)
道化師は横たわって絶命している。これで最後の任務は完了だ。彼は笑って笑って笑いまくっていた。笑えなくなるまで、ずっと。
シセロの最後の標的は「道化師」。
今後、シセロは守りし者として夜母の遺体を守ることだけが、唯一の彼の任務になる。
最後の任務、笑えなくなるまで笑って命を落とした道化師。
これが、きっとシセロの心に深く刻み込まれた記憶・・・・・・。
第4紀189年 蒔種の月3日(3/3)
守りし者の役割に慣れてきた。夜母の身体は完璧な状態で保管されている。だが、問題は身体的なものではない、精神的なものだ。
遺体は夜母の魂の器の役割を果たす。
聞こえし者と意思疎通を図るには、この世に残された遺体を通して行うしかないのだ。
守りし者としてのシセロは、献身的に夜母の遺体を守る。
死体を清め、古代の呪文を唱え、小動物の駆除に気を配る。
もし夜母が話さないならそれは彼女が「話さないこと」を望んだからであって、話せないという訳ではない。これが私の義務。そして誓いだ。
第4紀189年 真央の月12日(6/12)
何カ月も、聞こえし者は不在のまま。
なぜ夜母は私に話しかけてくれないのか?
私に守りし者としての価値はあっても、聞こえし者としての価値はないとういうのだろうか?
彼女を守り、清らかにし続けているのに彼女の声を聞く名誉は与えてもらえないのだろうか?
シセロの献身は無償のものではなく、「聞こえし者」の名誉を欲するものだったのか?盲目の信仰ゆえか?自分がその価値に値するという自負からなのか?
これほどまでに私はあなたに尽くしているのに、なぜ報いてくれない?
第4紀189年 炉火の月1日
シェイディンハルも破壊と混乱の渦に巻き込まれてきた。聖域はまだ侵略されていないが、いつまで持つだろうか?我々の人数は少なく、聞こえし者の不在で任務はほぼ無いに等しい。ラシャは聖域を持ちこたえさせようとしているが、それも難しくなりつつある。
第4紀189年 降霜の月26日(10/26)
静寂!聴力を失ったかのような静寂!
私の頭の中が、頭の中が、頭の中が。
これは死の静けさ、虚無の静けさだ。
静寂は憎悪だ。静寂は怒りだ。静寂は愛だ。
聖域に危険が迫る。だが、聞こえし者不在の闇の一党に任務はほぼ無い。
闇の一党を愛し、夜母に献身的に尽くし、ただ待ち続けた夜母の声。
シセロの想いも虚しく、夜母からの声は届かない。
声が聞こえない。静寂。これは愛?怒り?憎悪??
シセロの精神が少しずつ蝕まれていく。
第4紀189年 星霜の月4日(12/26)
ラシャが夜母の声を聞き、自分が聞こえし者だと宣言した。呪縛の言葉を口にすることができなかったのに。
嘘つき!いかさま師!
第4紀189年 星霜の月27日(12/27)
ラシャはいなくなった
シセロは静寂の中に命令を聞いた。
ガルナグに甘い言葉を囁いてラシャを倒すように仕向ける。
第4紀190年 薄明の月10日(2/10)
聖域に残っているのは、シセロ、ガルナグ、ボンティアスの3人だけだ。
第4紀190年 薄明の月15日(2/15)
夜母は黙りこくったまま。私はふさわしくないまま。聖域は絶望的なまま。
第4紀190年 蒔種の月3日(3/3)
聞こえる。徐々にはっきりと。徐々に大きくなっていき、それはまるで穏やかな晩に落ちる雷のように静寂を時折打ち破るのである。笑い声だ。
シセロの記憶に深く刻み込まれた最後の任務。
笑い続けて絶命した道化師の声が聞こえ始める。
第4紀190年 蒔種の月4日(3/4)
笑い声、笑い声、ひたすら笑い声!道化師だ!
気の毒なシセロを励ますために虚無から届けられた声だ!
シセロの精神が病む。
第4紀191年 恵雨の月16日(4/16)
シェイディンハルの街中でボンティアスがやられた。
闇の一党の暗殺者がただの山賊にやられた。
悲しいことなのに、なぜこんなにも可笑しいんだろう?
第4紀191年 恵雨の月17日(4/17)
夜母よ、笑い声も気に入っているがあなたの声を聞きたいのです。
まだ間に合います!私に話しかけてください!
私なら聖域を守れる、闇の一党を守れるんです!
時折、正気に戻るかのようなシセロ。
笑い声を奪ってくれて構いません!あなたの声と引き換えにしてはいけませんか?
第4紀191年 栽培の月2日(5/2)
聖域を離れるのは危険だ。我々はここに留まる。
第4紀191年 収穫の月29日(8/29)
ガルナグがいない、いない、いない。食料を手にいれるために離れたのだが。あれから3カ月、さんかげつ?参加月、惨禍月?
とうとうシセロは一人になってしまう。
そして、ここから1年3カ月をたった一人で過ごしたシセロは死に、生まれ変わる。
第4紀192年 黄昏の月21日(11/21)
シセロは死んだ!シセロは生まれた!
私は笑いし者だ。私は道化師だ。
それは私の中にいる。私自身なのだ。
もう誰も人間のシセロを見ることはできない。心の道化者となったシセロを見よ。笑いの具現だ!?
ついにシセロの中に笑いが満ちてしまう。
最後の標的「道化師」の魂がシセロの中で具現化してしまった。
第4紀200年 黄昏の月28日(11/28)
いったいどれだけの月日が流れたのだろう?
夜母がここに来てから、私が守りし者に任命されてから、私が一人ぼっちになってから、シェイディンハルが陥落してから。
聞こえし者はいない。シェイディンハルにも、シロディールにも、私の中にも。
シェイディンハルが陥落し、聖域が襲撃されるのも時間の問題だと考えたシセロは、夜母の棺と共にシェイディンハル聖域を後にする。
第4紀200年 黄昏の月29日(11/29)
散歩をすると、ある侍女を見つけたが、母の務めのために刀を使うことはできなかった。
あのスリルが恋しい。誰かを始末できる機会がほしい。
このような精神状態の中でも、夜母への務め、守りし者としての自分の唯一の任務を忘れないシセロとは・・・・・・。
第4紀200年 黄昏の月30日(11/30)
スカイリムのアストリッド宛に手紙を書いた。
彼女の聖域はまだ無事だ、機能もしている。
聞こえし者が居ないのにどうやって?
彼女の一族は、契約もなしで誰かを殺す。
あの一族は未だに闇の一党なのか?別のものなのか?
何か違う、何かがおかしい。
それでも明日我々は出帆する。
上級王トリグが倒される一年前、シセロはアストリッドに手紙を書き夜母の棺とともに、シロディールからスカイリムのアストリッドをリーダーとする聖域へ向けて出発する。
古き慣わしを捨てたアストリッドの聖域は、純粋に闇の一党の伝統を大切にするシセロにとって、異端に見えるのも当然だった。
こうしてアストリッドに対する憎しみが、シセロの中でふくれあがっていく。
第4紀200年 星霜の月22日(12/22)
激しい波に揺られうんざりしている。
古き習わしが存在していた、古き良き日々のスカイリムに関する本を読んでいる。
昔は別の聖域があった、そこは強く、シシスの祝福を受けていた。
シセロはそこに向かう。アストリッドは不要だ!
シセロは旅の途中で古い本を読み、スカイリムに別の聖域があることを知る。
第4紀200年 星霜の月23日(12/23)
古い手紙の中に、別の聖域の合言葉を見つけた。
人生における最大の幻想とは?
無邪気さだ、我が同胞
ついに自分のものと呼べる空間、ジョーカーの隠れ家を手に入れた!
黒い扉の合言葉を見つけたシセロは、ドーンスターの聖域に入ることに成功する。
第4紀201年 蒔種の月13日(3/13)
聖域は安全で救いをもたらす場所だ。だが静かだ、静かすぎるほどに。
不浄なる母からの便りはない。静寂がもどってきた。
再び耳が痛くなるほどの静寂が訪れた。
第4紀201年 恵雨の月1日(4/1)
母と番人は行かなければ。私は聞こえし者ではなく、今後も絶対になりえない。しかし私は番人だ。自分のことよりも母の願いを叶えることを優先させなければならない。
シセロはここでも「番人」としての自分の任務を思い出すことにより、行動を起こす。
夜母を守る任務を決して忘れず、夜母のために。
夜母の願いは聞こえし者を見つけ、闇の一党の古き慣わしを復活させること。
私は再び剣を取ったが、私が休息をとったり商売をする場所として、そして気まぐれで笑いが起こった時に幸運な魂を彼に送るための場所として、シセロはこの聖域を自分の聖域として守るだろう
以上が、シセロの日記全5巻の全容です。
奪いし者であったシセロは、闇の一党の衰退、シロディールの混乱、聞こえし者の死という時代の流れに飲み込まれていきます。
聞こえし者なき闇の一党は古き伝統を復活させ、「守りし者」にシセロを任命しますが、それは決してシセロ本人の希望ではありませんでした。
それでも、シシスや夜母に絶対忠誠を誓うシセロは、自分に与えられた使命「夜母を守ること」を必死で務め続けます。
夜母の沈黙、その静寂と、奪いし者として最後に手をかけた道化の笑い声。
最後の仲間が死に、1年3カ月もの間、たった一人で夜母を守るシセロ。
精神が崩壊しながらも、夜母、シシスへの忠誠は決してぶれず、伝統を捨てたアストリッドを襲撃する計画を事前に練ったうえで、私たちの居る聖域に現れた。
ええ、そうですとも女神様。貴女が”ボス”ですよ。今のところはね
闇の一党の一員なら、誰がシセロを責めることができるだろうか。
私はついに、こんな考え方に至るようになりました。
書籍全文を読みたい方はこちら「Skyrim Library」様。
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