ラビリンシアンのサボス達6名の幽霊の会話。実はそこには実装されていない「サボスの独白」シーンがありました。
この記事はこのmodを導入し「会話」に焦点を当てて、サボス・アレンの独白シーンを加えて完全再現したものです。
クエスト「マグナスの杖」が始まる前にこのmodを追加しないと、ラビリンシアンの入口に大学衛兵が現れるという異常事態が発生します。
この後、この衛兵は歩いてウィンターホールド大学の方へ去っていくのですが、めっちゃ遠いんだけど大丈夫かなぁ。
マグナスの杖
ラビリンシアンとは複数の施設がある一帯の名称ですが、その中の「ラビリシアン」という寺院が今回の目的地です。ややこしいぞ。
入口に向かうと、6体の幽霊が会話をしています。その中に「サボス・アレン」の幽霊を見つけることができるのですが、この6体はいったい何者なのでしょう?
学生たちの末路:サボス独白再現編
登場人物:いずれもウィンターホールド大学のかつての学生たち
アトマー(この探索の首謀者)、サボス・アレン、光を取り込む者(アルゴニアン女性の名前)、ガーデュイン、氷拳のハフナー、エルヴァリ・ヴェーレン
シーン1
さあ、やっと着いたんだ!これ以上、時間は無駄にできない!
本当にこれでいいのかしら?
大学から抜け出したと誰にも悟られないうちに戻ってくればいいわ
心配だろ?何せあんたはアークメイジのお気に入りだからな!
忘れないでくれ。言い出したのはアトマーだということを
とにかく中に入って何があるか見てみよう
こんなことしてるなんて信じられない
彼らはこう話したのち、ラビリンシアン(寺院)の中に入って行きます。
サボスの独白~シーン1
いずれ来ると分かっていた。自分はこの場所に縛り付けられているらしい。最大の過ちであり、最大の皮肉は、死んでもここから抜け出せないことだ。ここで起きたことは、決して意図したことではない。封印して、永遠に閉じ込めようとしただけだ。だが、それが再び出てきたのだ。
サボスは大学でマグナスの目の暴走に巻き込まれて自分が死んでしまったことを自覚しています。
シーン2
戻ったら奴らがどんな顔をするか、想像できるか?
何か役に立つものが見つかるって確信しているような話しぶりだな
ここの歴史を考えると、まだある程度の力が眠っている可能性が非常に高い
魔力を秘めた武器、古代知識の書、シャリドールの秘密そのもの。何が見つかるかなんて誰に分かる!
それでもし… もしこの場所を警備しているものがいたら?
大学で修行した6人の魔術師にさからうの? 私たちはそれでもいいわよ
サボスの独白~シーン2
全部で6人いた。野心にあふれ、世界を征服したがっていた。ここに来たのは最初、アトマーの考えだった。彼女に言いくるめられ、他の者を自分が説得した。時代に埋もれていたこの場所で、すべてが見つかると確信していた。力、知識… 待ちきれなかったものすべてが。すごく単純に考えていた。
どうやら彼らはここに何があるのかもわからずに、名声や知識・・そんなものを求めて探索に来たようです。「光を取り込む者」が不安をあらわにしますが、「アトマー」の発言に見えるように学生たちは若気の至りでこの古い歴史のある寺院に入っていきます。
シーン3
も… 戻らなくちゃ。ガーデュインを置いていけない…
命からがらで外に出てきたのに、また中に戻るっていうのか?
もう手遅れよ。彼には戻る力が残っていないわ
ああ、何をしてしまったの?
後戻りはできない。前に進んだほうがいい。できるのはこれだけだ
サボスの言うとおりよ。油断さえしなければ大丈夫
サボスの独白~シーン3
最初にガーデュインが死んだ。あっという間で、誰も反応できなかった。下で何が見つかるかって冗談を言っていた次の瞬間、彼は真っ二つになっていた。それから皆、ただ生き残るために戦った。準備などできておらず、残りの者が生き残れたのは奇跡だろう。事が終わると、アトマーやハフナーと互いの青ざめた顔を見つめた。ひどい過ちを犯したことを認めたくない気持ちだった。戻ることもできた。そこで終わっていたかもしれない。でも先へ進んだんだ。
ついに最初の犠牲者が出てしまいます。それでもサボスたちは先へと進んでしまいます。
シーン4
さあ、ここで止まるわけにいかない。進み続けるんだ!
エルヴァリは? すぐ後ろにいたのに
死んでる。背後から何かに掴まれたんだ。手を出す間もなく死んでしまった
こんなのまともじゃない。ここに来るべきじゃなかったわ
そうね。すべて私のせいだわ。引き返す?
戻るのがいい考えとは思えないが
戻れば皆、一巻の終わりだ。進み続け、抜け出すんだ。絶対に!
あなたなら出来る。行こう
サボスの独白~シーン4
エルヴァリはここで死んだ。何に殺されたかも覚えていない。正体の見えない、数え切れない恐怖のひとつだ。最後の瞬間、エルヴァリは喜んでいたに違いない。ハフナーは血まみれだったが、愚かなノルドのプライドが邪魔して負けを認めなかった。他の者たちに言い聞かせ、先へと進ませた理由は… 自分でも分からない。“何とか切り抜けられたら、それだけで十分だ”と彼らに言い聞かせた。自分自身でも信じていない言葉をあのバカどもは信じたんだ。
二人目の犠牲者が出てしまいます。すでに彼らには正常な判断が出来ていません。サボス自身もなぜみんなを先に進ませたのか、自分でもわからないと独白しています。
シーン5
彼女を置き去りにすべきじゃなかったのよ! 死んでしまうわ!
他に何ができた? あそこに残って彼女と死ぬことか? 彼女は進むのを拒んだ! 他に選択肢はなかったんだ!
これだ。この扉の向こうだ。感じるか?
もう無理なんだよね?
何があっても離れないようにしよう。いいか?
一緒にいるわ
賛成だ。皆、離れずに行こう
サボスの独白~シーン5
残ったのは3人だけだった。光を取り込む者はただ座り込み、あきらめた。我々は彼女を置き去りにして死なせた。彼女を殺したのが何かは見当もつかないが、間違いなく何かに殺された。アトマーは大声をあげた。ハフナーはどちらも見ようとしなかった。そして自分は、2人に大丈夫だと言い続けた。自分が指揮を執っていた。引き返す方がひどいことになると主張し、彼らに進むよう説得した。その後に起こったことは自分の責任だ。何もかも。これでおしまいだと誰もが分かっていた。扉を開ける前から、向こう側にいる奴に殺されると。どの呪文も十分な効果がなく、強い意志を持っている者もいなかった。“何があろうと、離れたりしない”とハフナーが言った。奴の目を見て嘘をついた。
「光を取り込む者」が犠牲になり、彼らはとうとう3人になってしまいます。いよいよ最後の扉にたどりつきますが、実際彼らは扉の向こうに何があるのか知りませんでした。それでもそれが彼らに死をもたらすことだけは本能で分かっていたのです。サボスはここで非情な決断を取ることになります。
モロケイと魅了されたウィザード
ここに来る途中、何度も「モロケイ」が話しかけてきます。用語集に「竜語」を訳してくれてあったので引用させて頂くと、「モロケイ」は以下のように話しかけてきていました。
「我が闇の王国へ何の用だ?(竜語)」
「臆病者に慈悲は与えられんぞ?(竜語)」
「返答はなしか?お前らの言語で話さねばならんのか?(以降人間語)」
「戻ってきたのか? アレン、我が古き友よ!」
ここになぜドラゴンプリーストのモロケイが居るのか、この背景は私にはわかりません。
モロケイはなぜサボスのことを「古き友」と呼ぶのか?は、モロケイを倒したあとのサボスの独白で明らかになります。
モロケイに魔法を注ぎ込んでいる者が二人います。彼らの名前は「魅了されたウィザード」。
サボス達グループで生き残ったのはサボスを含めて3人。
つまりこの二人の「魅了されたウィザード」とは、サボス以外の生き残り、「アトマー」と「氷拳のハフナー」だと考えられます。いったい彼らは何故モロケイに魔法を注ぎ込んでいるのでしょう?
マグナスの杖入手
「魅了されたウィザード」を先に倒してモロケイの力を弱めてから、モロケイを倒します。
モロケイの所持品の中に、大学が探していた「マグナスの杖」を見つけて回収します。
モロケイがマグナスの杖をなぜ持っていたのか?これも謎のままです。
「マグナスの杖」を手に入れたので大学へと戻ろうと帰路につくと、再びサボスの霊が現れて最後の独白を聞かせてくれます。
サボスの霊、最後の独白
…友よ、すまない。心から謝罪する!他に選択肢はなかった! あの化け物が絶対に逃げ出せないようにするには、あれしかなかったんだ!約束しよう。こんなことは二度と起こさせない! この場所を封印するのだ…
ここまではバニラでも聞けるセリフですが、独白は実はまだ続きます。
他にどうしようもなかったんだ。分かるだろう?自分が生きて抜け出すためには、彼らを置き去りにして、犠牲にしなければならなかった。あそこで全員が死んでいたら、アレを解き放っていたら、一体この世界はどうなっていただろう?そうやって何年も自分を慰めてきた。この場所を封印し、誰にも開けさせないと誓ってから。おかげで片がついたが、自分の犯した過ちは元に戻せない。絶対にできない…
これがサボスから聞いたすべてです。
サボスは、二人の学友「アトマー」と「氷拳のハフナー」を犠牲にしてモロケイを封印させたのでした。
「マグナスの杖」の存在は知っていなかったとしておかないと、大学でのサボスとの会話に整合性がとれませんので、「アレを解き放っていたら・・・」とは、モロケイのことでしょう。
サボスに封じられたモロケイが、「我が古き友よ」と皮肉って話しかけてきていたようです。
サボスはこんな過去を抱えて生きていたんですね。バニラのセリフでも想像はつきましたが、これではっきりとした気がします。
サボスの魂はアーケイの儀式で浄化されましたが、サボスのこの「後悔」はきっと消えることはないのでしょう・・・・・・。
何か私も重い気持ちになって出口へと向かったのです。
アンカノ、待ってろよ
出口に向かう途中で、サルモールの「エストルモ」と言う男が待ち伏せをしていました。
アンカノが杖を欲しがっている、ついでにお前には死んでもらいたいようだ
などと言ってきますが、サボスの独白でなんとも言えない気持ちになっていた私は、雑魚に用はないと瞬殺します。ほんと、うっとうしかったw
アンカノめ・・・。杖を奪うばかりか私を殺そうとまで企んでいたとは。もう絶対に許しません。
次回、大学でアンカノと決着をつけます。クエスト「マグナスの目」。
いよいよ大学メインクエスト最終回です。
今回の記事は、ラビリンシアン内で入手できるアイテムなどは、「モロケイの仮面」も含めてすべてすっ飛ばして、会話だけで書いてみました。
この会話シーンは、セリフがどんどん流れてしまい誰がどんな思いだったのかが把握しきれなかったのと、サボス・アレンの独白という未実装のセリフとそのシーンがあったことを実は後で気がついて、このシーンだけやり直して改めてラビリシアン内の流れを自分でかみしめてみたまとめでした。
セーブデータ残っていて良かったよ(;´∀`)
ラビリンシアンに行ったついでに、「ロスト・ヴァルキグ」内もクリアしています。
今回入手した本
ロスト・ヴァルキグ:「ストーンシンガー伝」(スリスキル書)、
ラビリンシアン:「不死の血」
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