この本は物語形式になっているようで、運良く第一巻から入手できたのですが、続き物で途中から入手した物に関しては内容によっては分かりづらくなってしまうので、第一巻とか第一章が得られた時に見ていこうと思います。
タララ王女の謎 メラ・リキス 著
物語の舞台は、第三期405年の、ブレトンのカムローン王国建国千年の祝典での出来事になります。
本編
二人の奇妙な出会い
ダガーフォール出身で、祝典のために初めてカムローン王国へ訪れたのに、どこかで見たことがあるような既視感を覚えている「ジーナ」と、カムローン国王の娘「ジリア夫人・レイズ」が街中で偶然出会うところから始まります。二人は同じ年頃、同じ背丈、同じ目の色という容姿だったため、お互いに驚きますがジーナの方はそれほど気にせずにその場を別れます。
式典が始まり国王がバルコニーに姿を現し演説を始めると、ジーナは恐れおののきます。なぜなら彼女は夢の中で国王と会ったことがあったのです。国王もジーナと目が合った途端に演説をやめてしまうほど驚き震えていたので、国王もジーナのことを認識したようです。
夜になりジーナの元へ、子供の頃の乳母「ラムク」を連れてレイズが現れ、二人は再会します。
ジーナがレイズのことを「王女」と呼んだ方がいいか尋ねると、「父(カムローン国王)と新しい女王との間に息子がいるから、自分は王家を継ぐ者ではない」とレイズが答え、
「この話題に関連することですが、ちょっと不思議なことをお聞きしてよろしいかしら。今までタララという名を耳にした覚えはございませんか?」
と、ジーナに聞きます。ジーナはタララと言う名に関しては、どこかで聞いたことがあるくらいの認識しかありませんでしたが、レイズから「今までにカムローンに住んだことは?」と聞かれると不思議な答えを返します。
ジーナの謎に満ちた過去
「正直に言いますと、9、10歳より前のことはあまりよく覚えておりません。おそらく、両親とこの地に住んでいたかもしれませんが、その両親もどんな人たちだったのか・・・ 私もすごく幼かったので。でも、昔ここにいたような気がするんです。はっきりとは思い出せないのですが、この街も、あなたも、国王もみな・・・ 見たことがあるような気がします。昔ここにいたことがあるみたいに」
レイズとラムクの二人は驚き、また、ジーナもこの老婆(ラムク)を確かに知っていると驚きます。ラムクは目を見開き大声で「彼女です!!」とジーナに向かって叫びますが、レイズは「違うわよ」とささやき、ラムクをしっかりと抱いてこういいます。
「タララ王女は亡くなったのよ。知ってるでしょ。あなたを連れてくるべきじゃなかたわ(原文ママ)。おうちへ帰りましょう」
そしてジーナに向かって
「カムローン王家は、20年以上前に皆暗殺されてしまったのです。私の父はオロイン公爵、国王の弟です。亡き兄の後に、王位を継承しました。ごめんなさい、お騒がせしてしまって。おやすみなさい」
こう言うと去って行ってしまいます。
悪意に翻弄され蘇る記憶
パーティーが始まりそこかしこでダンスが始まったため、ジーナは先ほどのやりとりを深く考える時間が取れませんでした。
その時、誰かがジーナを背中から突き飛ばし、ジーナは100フィートもの高さのある崖のふもと近くまで落ちていってしまいます。腕をばたつかせてなんとか岩肌をとらえ、張り付きました。大声で叫びましたが音楽と祭りの騒ぎで上に居る人たちには声が届きません。
彼女の下には波が激しく打ち付けていて、もし落ちてしまったらすべての骨が折れてしまいます。彼女は目を閉じました。するとあるイメージが浮かんできます。
彼女の下に1人の男が立っている。深い知恵と慈悲をもった王が暖かい眼差しで彼女を見上げている。そして、髪は金色に輝き、いたずらが好きそうな顔つきで、親友でもあり身内でもある小さな女の子が現れて、今、ジーナのそばで岩にしがみついていた。
少女は言います。
「いい? 飛び降りるコツはね、体の力を抜くことよ。それと幸運ね。大丈夫、あなたは助かるわ」
ジーナはうなずき、少女が誰であったかを思い出します。八年間の暗闇(自分になかった記憶)が一気に晴れ上がりました。
彼女は手を離し、風の上に舞い落ちる木の葉のように落ちていった。
以上で第一巻は終わりです。
やばいです。いったい第二巻はいつ、どこで手に入れることが出来るのでしょうか・・・・・・。
続きが気になってしかたがない。
ブレトン
ゲーム最初のキャラメイクでブレトンを選択すると、人種の特徴は、
呪文習得の早さと理解度が高く、ハイロックのブレトンならどんな者でも魔法に対する耐性を備えている。ブレトンはドラゴンスキンの力を使い、敵の呪文からマジカを吸収することができる。
と書かれています。
ちなみに、ホワイトランでブレトンは誰だろうと調べてみたら意外に少なく、「ベレソア一般雑貨店」の店主ベレソアと、なんと、一緒に旅をしたこともあるモーリス・ジョンドレレがブレトンでした。
このブログは年齢制限がありませんので、本書内の一部内容につきましては編集して記事を書いています。原文を読む際にはご注意願います。
書籍全文を読みたい方はこちら「Skyrim Library」様。
きちんと索引ごとに検索もできますしカテゴリも分けていらっしゃいます。
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