パインムーン洞窟一掃の報告を終えてドラゴンボーン・ミュージアムに戻った私はベッドに入ったものの、まったく寝付けなかった。
「シビル・・・シビル・・・シビル。彼女は本当に吸血鬼なんだろうか?」
一度沸いてしまった疑問が頭から離れない。
私はそっとベッドから起き上がりフラフラとクローゼットへと向かった。
渦巻く疑問
昼間、パインムーン洞窟の吸血鬼一掃の報告をした私に、シビルはこう言った。
汚らわしい生き物よね?あんな風に暗闇の中で暮らしてるなんて、非文明的よ。私は明るいものが好き。こんな感じのね。
なぜ吸血鬼と自分を比較する?
以前、シビルのステータスをのぞき見た私は、彼女の炎耐性が-50%だったことに背筋を寒くした。
これは・・・吸血鬼の第二段階。
吸血鬼の中には完全に人間社会に溶け込んで生活をしている者が確かに居る。
例えば「ハーフムーン工場」で働くハーンとハート。彼らは結局、近隣の子どもたちを誘拐したことで闇の一党に始末されてしまうが、もう少し自制心があったらそのまま工場経営者として生活を続けることができたろう。
しかし、ブルー・パレスの王宮魔術師たるシビル。吸血鬼だったとしたらこんな風に堂々と宮廷内でそれなりの地位につき人間社会に溶け込んで暮らすことができるのだろうか?
ネットの情報を調べてみると「シビル=吸血鬼」はもう周知のようです。
ただ自分の目でどうしても確認したくなったので前回の記事のような検証をしてみました。(事前にセーブして検証後は元のデータに戻します)
Clean up your Corpses SSE _OBSOLETE_ により、遺体を調べた場合、対象が「吸血鬼」であればその場で復活する(隠密モードで遺体を調べると復活しない)という仕様を利用。
つまりシビルを倒して遺体になってもらい、遺体を調べて「復活するかどうか」を検証する。
先にやったこと
これは従士に任命されることで、シビルを宮廷内で倒しても見逃してくれる・・・はずと期待して。
下準備
いまやアークメイジで、帝国軍の一員で、博物館のトレジャーハンターというなかなかの有名人になってきた私なので、バレないように変装する。(まったく意味ないけど気分を盛り上げるためw)
吸血鬼の装備は山ほどある。これならシビルが「あっ、同類」なんて隙を見せるかもしれない。
顔が隠れなかったのでクローゼットにしまい込んであった「モロケイ」の仮面をかぶる。
まんがいち、シビルと戦闘になった場合に「マジカ回復」が役に立つはず。我ながら完璧。
こうして見るからに怪しい格好に変装した私はドラゴンボーン・ミュージアムを出て、すぐ隣のブルー・パレスへ潜入した。
部屋に潜む
PM09:21
なんとシビルはまだ広間に居た。シビルだけではない、そこにはファルクも居て二人でシビルの要求について口論をしている。ここではさすがに人の目があり過ぎるし、ファルクには見られたくない。
シビルは私の変装をすぐに見抜いてしまった(当たり前かw)。
しかたがない。部屋に先回りしてシビルが寝たら実行しよう。
AM00:05
ファルクとシビルの口論は3時間にも及んだ。やがてシビルがこう言っているのが聞こえてきた。
まったく何の脅威があるというの?この街は私がいないと廻らないのに!これで失礼するわ。仕事が残っているもの
いよいよシビルが戻ってくる。この体勢で3時間待ち続けたので体はすっかり硬直している。
気持ちを落ち着けるよう深呼吸をする。
シビル、戻る
ほどなくしてシビルが部屋に戻ってきたが、一瞬でみつかってしまった。隠れてないんだもの、当たり前か。隠密スキル、ほぼ無いし。
やけに堂々としたシビルは私の存在に気づきながらも声をかけてくることもなく、ベンチに座る。
AM03:45
さらに3時間以上が経過。シビルが寝る気配はまったくない。
夜行性なのは吸血鬼だからか?
私はいったんシビルの部屋を出て気持ちを落ち着かせた。
すでに頭の中では、単なる好奇心から「シビルの化けの皮をはがしてやる、それこそがソリチュードのためだ」なんて勝手な使命感に変わってきている。
対決!
シビルの部屋に戻ったわたしはシビルの正面に立ち、破壊魔法を構えた。
シビルは立ち上がる様子もなくこちらを見ている。やるしかない・・・・・・。
炎系を構えていたが、室内に燃え広がると余計な被害が出てしまう。とっさに氷系に構え直す私は冷静だった・・・はずなのに。
「・・・・・・。」
一瞬で画像には映っていないが、アイススパイクを一度当てた時、シビルは・・・消えた。
あれは吸血鬼がよく使う手段。透明になったシビルにアイススパイクを連発する。怖かったのだ。
その時、物陰から「殺人だ!」と叫び声が。
うかつだった。戦闘に夢中で部屋の中にメラランが入ってきたことに気づいていなかった。(いったいいつの間に入ったんだろう?)
メラランの叫び声を聞いて衛兵たちが乱入してきた。まずい。
さすがに「殺人」はダメかな?と思いつつ、ダメ元で衛兵に交渉してみた。
何でもありだな・・・。従士になっておいて良かった。
シビルの正体は?
衛兵は私が従士だと知ると部屋を出て行った。残されたメラランは衛兵とのやり取りを聞いていたのか、私を怖がる様子はない。
それどころか、メラランはこの一瞬で「王宮魔術師」へと昇格していた。
シビル・ステントールが消えた今、自分がその座についている。
そして王宮は、そう・・・彼女の・・・奇行から解放された。彼女の宿舎に移動する過程は実に興味深かった。
ところで、シビル・ステントールの死に関わったと聞いたのだが・・・それは実に大変だったろう。ステントールは、それはそれは長く生き永らえていたらしいからな。
おい!今目の前で見てただろ・・・・・・。
それにしてもこのセリフからも、やはり周りではシビルのことを疑っていたみたいだ。
「宿舎に移動する過程」ってなんのことだろう?
さぁ、はっきりさせよう!いよいよシビルの遺体を調べてみると・・・・・・、
復活です。間違いないです。
これでシビルは吸血鬼だと確定しました。
復活したシビルに話しかけてみると
思い出すたびに、セイバーキャットがあなたの顔に爪を立てるところを想像してたわ
・・・・・・。やばい・・・・・・。殺されたこと覚えてんのか?まじで怖い。
その場で凍りつくメラランはというと、
あれを見ろ。お前には言葉を慎むように言ったが、自分がしゃべり過ぎたようだ。もう十分だろう
シビルが死ぬ前の、バニラのセリフに戻っています。ここではドはまりのセリフですね。
ということで、シビルが吸血鬼であることはまちがいありませんでした。
この検証データは消して、元のセーブデータから再開しますが、シビルの記憶が残っていたら・・・それこそオカルトですね。あぁ怖い。
訂正:メラランをアラランって間違えてる箇所複数。あららん・・って(;’∀’)
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