シロディールの魔術師たちは政争に明け暮れている。サイノッドとウィスパーズの大学は秘密を守るのに忙しくて、教育どころじゃないんだ -ジェイ・ザルゴ
大学の野外授業で「サールザル」に入った私たちは謎のキューブを発見し、大学へと持ち帰り元素の間で保管をすることに。
ある日、大学にサイジック会を名乗る男が現れる。男は謎のキューブを「マグナスの目」と看破し、非常に危険なもので大学のみならずスカイリムに大きな影響を及ぼすと警告をした。
サイジック会の男からの指示で、ミッデンに居る「ダンレインの予言者」を探して助言をもらい「マグナスの目」を制御するために必要な道具「マグナスの杖」を探すことになった。
見えぬものを暴く 前編:知識
ミラベル・アーヴィンに「マグナスの杖」の事を尋ねると、数カ月前に「サイノッド」が大学を訪ねてきて「マグナスの杖」について聞いてきたと教えてくれます。
ミラベルが言う「サイノッド」とは何者なのでしょう?
サイノッド
いつものようにFandomから引用させて頂きます。
サイノッド(Synod)は、シロディールに本拠地を置く公認の魔法学校である。彼らはシロディールの魔術師ギルドが解体された後に結成された魔術師のグループである。彼らはウィスパーズ大学に対抗している。
サイノッドはタムリエル全土から魔法の遺物を漁り集め、自分たちの力を強固なものにし、帝国内の政治的影響力の要素として利用し、皇帝からの好意を得ようとしている。また、この組織は自分たちを魔法に関する帝国の権威だと思っている。彼らは召喚魔法や死霊術の研究に反対することで知られている。
個人のリーダーがいるかどうかは不明だが、魔術師ギルドの魔術師評議会によく似た大評議会が組織のトップを務めている。
サイノッドはどうやら教育機関とは違う魔術師集団のようです。
確かサボスが「魔法は政治のおもちゃじゃない」などと言っていた気がします。
サイノッドの最終目的が何なのかはわかりませんが政治にどっぷり絡んでいる印象です。
ミラベルはサイノッドについてこう語っています。
サイノッドはシロディールを拠点に活動する魔術師たちです。この数百年ほどは帝国における魔術の権威を気どっています。
まあ内実は皇帝にへつらって寵愛を得ようと騒ぎたてているだけとしか思えません。政争ばかりで魔法はそっちのけ、ここの玄関先に姿を見せた時には心底驚きました。
愛想だけはよかったんだけれど、質問の仕方にはどうにも… 不穏なものを感じましたね。
勢力基盤を固めるために強力な秘宝をかき集めているのだと、あれではっきりしました。
やたらと饒舌なミラベルですが、このあとサイノッドは「ムズルフトの遺跡」に行ったと教えてくれます。
ウィスパーズ大学
Fandomの情報の中に出てくるウィスパーズ大学は、ほとんど情報がありませんのでこちらもFandomから引用させて頂きます。
オブリビオン危機の後、ウィスパーズ大学は公式に認められた魔法学校として登場した。解体された魔術師ギルドから生まれたこの大学は、サイノッドと肩を並べている。カレッジにはウォーターズ・エッジにも仲間がいることで知られている。
大学はドレモラを召喚して尋問することで知られている。ドレモラは調査の結果、ドラゴンがどのようにして生まれたのかという信憑性のある話はないことを明らかにした。ドラゴンは生まれても孵化してもいない。交尾や繁殖もしない。ドラゴンの卵や竜の子孫の例は知られていません。
ライバルであるサイノッドとは異なり、召喚魔法や死霊術の研究には反対しているが、ウィスパーズ大学は意図的にそれに焦点を当てて研究を行っている。彼らはスカイリムのウィンターホールド大学に目を向けたと考えられており、彼らもこの種の研究を支持していることを期待しているため、サイノッドは帝国の政治的少数派であり、そのように扱われるべきだと主張しているのかもしれない。
ここに出てくる「ウォーターズ・エッジ」とはオブリビオンに出てくる小さな集落のことのようです。
ドレモラを召喚して尋問・・・って、なかなかエグイことをやっている大学です。
ドラゴンについて興味深い内容をドレモラが自白?したようなことが書かれています。
ウィンターホールド大学の立ち位置
元素の間で開かれていたファラルダ先生の講義で、このサイノッドとウィスパーズ大学に対する当校の方針を聞くことができます。長文ですが、面白い内容なので紹介します。
サイノッドとウィスパーズ大学の双方からこのウィンターホールドについて問い合わせがあったことは、秘密でもなんでもありません。今のところ、どちらも他方の通信文書を知っている兆候はありません。
そのため、ウィンターホールド大学はこれまで、直接の対面要求は退けてきました。これはアークメイジのアレンたっての希望です。当初の通信に悪意は感じられなかったものの、そこにはある動機が隠れているとアレンは見ています。
サイノッドの厳しい規則と苛酷な組織構造は、議会の方針に反対する意見をすべて弾圧することによって維持されています。彼らが組織への支持者を求めて、ここウィンターホールドの私たちの大学に目をつけたというのは、まったくありうる話です。
同じように、ウィスパーズ大学は長い間、サイノッドと真っ向から対決したいという願望に駆られてきました。彼らはサイノッドが禁止した召喚術や死霊術といった研究に焦点を定めているのです。ウィスパーズ大学は、私たちの大学もそうした分野の研究を支持することを期待しているのです。
もしそうなら、サイノッドこそ帝国の政治における少数派であり、分をわきまえるべきだと主張できるからです。
我々の立場や方針は、どちらとも違います。しかしどんな返答を返そうとも、どちらも自分たちの都合がいいように解釈されてしまうでしょう。実は、冗談半分で双方に同じ返答を送ったらどうかという提案もありました。でも、双方から我々が支持者だと誤解されてしまうでしょう。
現在のところ、二つのグループはどちらも皇帝の歓心と好意を得ようとする以上の試みはしていません。結局、彼らは知識を求める本当の研究や調査には興味がないのでしょう。
彼らの争いが、この大学の独立性に対する重大な脅威だとアークメイジのアレンは考えています。私も同感です。どちらの側についたとしても、大学に対する無用の注目を呼ぶ結果になるでしょう。
どちらのグループであれ、非公式な手段であなたに接触してきたら、どうか大学のマスターウィザードに相談してください。
中立の立場を損なわないように、なるべく何も言わないでくださいね。
素晴らしい!さすが大学の防衛担当ファラルダ先生です。
結局のところ、「サイノッド」と「ウィスパーズ大学」は魔法の研究や教育よりも、帝国内における政治的立場を有利にするための政争に明け暮れているということですね。
そして「大学の独立性」を頑なに貫く我らが母校「ウィンターホールド大学」を自分たちの勢力に何とかして取り込もうと、双方から接触があるみたいです。
アークメイジのアレンもファラルダ先生も、このくだらない政争に巻き込まれることは大学にとって何のメリットもないと判断し、もしどちらかから非公式に接触があったとしても何も話さず、マスターウィザードに相談してくださいと釘を刺しています。
”勢力基盤を固めるために強力な秘宝をかきあつめている”サイノッド。
彼らなら「マグナスの杖」の手がかりを知っているかもしれません。
ムズルフトで彼らを見つけて「マグナスの杖」の手がかりを聞き出し、「マグナスの目」の強大な力を制御しないと!
次回、「見えぬものを暴く」(後編:ムズルフト)
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